20210513
小学生のうちに、その人のその人らしい部分が出来上がる。
これに当てはまる人もいるし、そうじゃない人もいる。
けど、人間の脳の大部分は小学生になる前に形成されていて、知識とか経験ではどうにもならない部分はさほど大きく変わらない。
もちろん、その人の人格を決めるような大きな経験は別。
自分の経験を振り返ってみてほしい。人格は思い出とか記憶で形成されている。あの時優しくしたのに、いい結果を得られなかったから今は優しくしないとか、人に話しかけても大体は無視されるからやめようとか、そういう類いものだ。
けれど、思い出は美化されたり、誇張されたりする。
そこまでいい経験ではなかったことが、たまたまよかった経験として残ってしまう。
だから最近は思い出を疑うようにしている。特に他人と共有できないものは、自分が思っている以上に記憶があいまいだ。だから、あの時は、とか、昔はとか語っている人はそういうどうでもいいことが頭から離れない。
そりゃ昔の方が言い訳で、今は今でいいことがいっぱいある。今を否定するのは良くないけど、昔のことを思い出して感傷に浸るのはいいことかもしれない。